企業における睡眠改善促進の重要性 ch.2
/ レポート
富山大学理事・副学長/一般社団法人日本睡眠改善協議会 理事 / 神川 康子 先生
真の生産性向上のために
人間はロボットではないので、質の高い生活を持続するためには、質の高い睡眠を確保し、睡眠負債を蓄積することなく、日々の疲労やストレスを日々こまめに解消して活動を継続することが企業にとって最も生産性を向上することに繋がります。
AI以上にクリエイティブで柔軟な人間の脳には、「睡眠」という栄養が確保されてはじめて最高のパフォーマンスを発揮し、さらなる学習・習熟効果が相乗的に生産性を向上する可能性があります。
科学的健康経営がもたらす更なる発展
睡眠の良し悪しは脳の健康、特に前頭連合野の働きに直結しており、情報のインプット、アウトプット、正確な判断、意欲、満足度、感情の制御等、多くの行動や感情に関わっていることが科学に証明されています。
これからの時代には、科学的な根拠に基づいた企業の健康経営が、企業の更なる発展には必須だと言えるでしょう。
平成から新たな年に移り変わる2019年が、睡眠改善の元年となりますことを心から祈念しております。