なぜ今、従業員の「睡眠」に取り組むのか?Part.1

 / レポート
株式会社スリープテクネ COO / 八重樫 徹
なぜ今、従業員の「睡眠」に取り組むのか?Part.1

今、「働く」と「健康」との距離はこれまでにないほど高まっています。スリープテクネは全2回に渡って「従業員の健康」、とりわけ国内ではまだ事例が少ない「従業員の睡眠」について、取り組みを進めている企業との対談を公開いたします。(対談は2020年1月に実施)

 

語り手のご紹介

株式会社Plan・Do・See
取締役 三原 直 様

現在は一般的になったオリジナルウェディングのリーディング企業として成長。その後、ホテル・レストラン・バンケットの運営まで手がけ、日本及び世界の主要都市に、独自のスタイルを持ったホテル・レストランを展開。
https://plandosee.co.jp/

 

Q1. Plan・Do・Seeが「健康」を大事に考える理由とは?

事業として何かを成し遂げるだけであれば、ロボットで良いじゃないですか。でも私達がお客様に様々な価値を提供することを考えると、健康を害するような働き方をしてしまう会社では価値を提供できないと思うんですよね。私達の事業は接客の場面が多いので、お客様の目の前に立つ社員が健康的でなければ、絶対にお客様に評価されないですから。
でも、当社も創業間もない時は違いました。「削ってでも仕事をやるでしょう!」が強かったです。

しかし、それでは従業員が定着しなかったんです。せっかく育った中堅社員が「このままでは続けられません」と何人も辞めるときがあり、考えを改めないとダメだと思うようになりました。特に、新卒採用をスタートした時に、彼ら彼女らの親の気持ちを考えるようになったんですよね。自分の息子や娘が健康じゃない働き方をする会社に安心して預けるかと。
このような考え方に変わってから、社員の定着が大きく変化しました。そもそも健康が維持できないと仕事のパフォーマンスも高まっていきませんからね。

Q2. 健康のための具体的な取り組みは?

2つあります。1つ目は、個人を承認すること。社内では「Being(その人自身)」と「Doing(できること)」のどちらも承認することを大事にしています。 「Doing」だけだと目に見える成果で判断をするので、成果が出なかった際に「なに甘えているの?」というようなアプローチになりがちです。しかし「Being」も見るようになると、成果が出ない時に「なぜできないのだろうか? 何が障害になっているのか?」とその人の内面までケアする気持ちが生まれ、周囲のメンバーがその人にちゃんと向き合って、共に解決を目指すことに繋がっています。
そして、特にマネージャーには取り組んでもらいたいので、「管理職としての行動指針」にはその点を明記して、会社としても大事にしています。

 

※続きは、次回のPart2にて