新型コロナウイルス対策が睡眠に与えたプラスとマイナス ~ソーシャルジェットラグチェックツール無料公開~
新型コロナウイルスによって世界各地で義務付けられた行動制限が睡眠にどのような影響を及ぼすかについて 世界規模で行われたオンライン調査GCCS※1(Global Chrono Corona Survey)の結果から、下記の点がわかっています。
- 遅寝、遅起きの人が増えた
- 平日の睡眠時間が増えた
- ソーシャルジェットラグが小さくなった
コロナ禍における生活リズムの変化により、結果としてソーシャルジェットラグの緩和が認められました。一方で、当社が2019年から2020年までに行った睡眠習慣調査では、ソーシャルジェットラグを抱えている人の割合(※3)は調査対象387名のうち79%に上ります。
※3 ソーシャルジェットラグ(平日休日の睡眠中央時刻の差異)が21分以上の人数割合
ソーシャルジェットラグチェックツール
アフターコロナにおいても、生活リズムの安定が維持継続できるよう、ソーシャルジェットラグに関する啓発と生活習慣改善を目的に「ソーシャルジェットラグチェックツール」を開発しました。当社を含むエムールグループが運営する睡眠コンディショニングサイト「EMOOR TOKYO」で無料公開しています。
https://shop.emoor.co.jp/pages/sjl
■入力はたったの2ステップ
STEP.1 平日の寝る時刻と起きる時刻を入力する
STEP.2 休日の寝る時刻と起きる時刻を入力する
■結果に応じた改善アドバイス
(1)ソーシャルジェットラグ
「ソーシャルジェットラグ」とは、Marc Wittmann氏らが2006年に提唱した概念(※2)で、体内時計と社会的行動時刻(実生活時刻)とのズレで、現代型の睡眠の問題を引き起こす典型的な要因の一つと考えられています。
(2)自身へのアドバイス
改善のためのワンポイントアドバイスを提示します。
(3)他の人の傾向が確認できる
統計処理された他の人の生活リズムを表示します。客観的に自身のソーシャルジェットラグを確認することができます。
出典元
参考文献:
※1(Maria Korman et al, “COVID-19-mandated social restrictions unveil the impact of social time pressure on sleep and body clock”, Scientific Reports, vol10, 22225, 2020, pp1-pp3 )
https://www.nature.com/articles/s41598-020-79299-7
※2(Wittmann M, Dinich J, Merrow M, Roenneberg T, “Social jetlag: misalignment of biological and social time”, Chronobiol Int, 23(1-2), 2006, pp504 )
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16687322/